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- 胸が痛い(胸痛)
胸痛とは?

胸痛は、胸部に感じる不快感や痛みの総称です。「締め付けられる感じ」「刺すような痛み」「圧迫感」など、様々な形で現れます。胸には心臓や肺、食道など重要な臓器があるため、胸痛は時に生命に関わる疾患の兆候である可能性があります。
一方で、筋肉や神経由来の痛みなど、心配のないケースも多くあります。症状の特徴を正確に把握することが、適切な診断への第一歩です。
長泉町・三島市エリアにあるみしま長泉Tmクリニックでは、胸痛の原因を丁寧に診断して、適切な対応をご提案しています。心配な症状がある場合は、すぐにご相談ください。
よくあるお悩み
- 胸に突然鋭い痛みが走る
- 胸が締め付けられるような感覚がある
- 息を吸うと胸が痛む
- 胸の痛みが背中や左腕に広がる
- 動くと胸が痛む
- 食後に胸焼けや胸の不快感がある
- 胸の痛みに加えて息苦しさを感じる など
注意するべき症状
次のような症状を伴う胸痛の場合は、緊急性が高いため、すぐに救急車を呼ぶか医療機関を受診してください。
- 強い締め付け感や圧迫感がある(特に30分以上続く場合)
- 痛みが顎、首、左腕、背中に放散する
- 冷や汗、吐き気、めまいを伴う
- 呼吸困難感がある
- 急に始まった引き裂かれるような激しい痛み
- 意識がもうろうとする など
胸痛の種類
圧迫感・締め付け感
胸がギュッと締め付けられるような痛みです。「重い物を載せられた感じ」「締め付けられる感じ」とも表現されます。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患で典型的に見られる症状です。
鋭い刺すような痛み
ピンでさされたような鋭い痛みで、特定の部位に限局しているのが特徴です。肋間神経痛や筋肉痛、胸膜炎などで見られることがあります。
灼熱感
胸焼けのような灼熱感は、逆流性食道炎に特徴的な症状です。胃酸が食道に逆流することで起こります。
呼吸に伴う痛み
息を吸ったり吐いたりすると痛みが増す特徴があります。胸膜炎、肺炎、気胸などの呼吸器疾患でよく見られます。
胸痛の原因
心臓の疾患
虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心膜炎、弁膜症、不整脈などが胸痛の原因になります。特に狭心症は運動時に痛みが起こり安静にすると治まることが多く、心筋梗塞は突然の激しい痛みが持続する特徴があります。
肺・胸膜の疾患
肺炎、気胸、肺血栓塞栓症、胸膜炎などが胸痛を引き起こします。呼吸に伴って痛みが変化することが特徴的です。
消化器の疾患
逆流性食道炎、食道けいれん、胆のう炎などが胸痛の原因になることがあります。食事との関連性が見られることが多いです。
筋骨格系の原因
肋間神経痛、胸壁の筋肉痛、肋軟骨炎(コスタコンドリティス)などがあります。体の動きや姿勢によって痛みが変化することが特徴です。
検査と診断
問診・診察
痛みの性質、部位、持続時間、悪化・軽減する状況などを詳しくお聞きします。
心電図
心臓の電気的活動を記録して、虚血性心疾患や不整脈の有無を調べます。
血液検査
心筋マーカーや炎症反応などを測定します。
画像検査
胸部X線検査、必要に応じて心エコーや胸部CT検査などを行います。状況によっては専門機関での精密検査をご案内することもあります。
胸痛の治療
緊急治療
心筋梗塞や大動脈解離などの緊急性の高い疾患では、専門機関と連携して迅速な対応を行います。
薬物療法
原因疾患に応じた薬物療法を行います。
- 狭心症:硝酸薬、β遮断薬、カルシウム拮抗薬など
- 逆流性食道炎:制酸薬、プロトンポンプ阻害薬など
- 筋骨格系の痛み:消炎鎮痛薬など など
生活習慣の改善
心臓病リスクを下げるための食生活の改善、禁煙、適度な運動などをアドバイスします。ストレス管理も重要な要素です。
